呟

これはVancouver Olympic の聖火台、見事な芸術作品です。一昨日の雨は標高が高いところでは雪だった様で、後ろの山の冠雪がご覧になれるかと思います。

ここ Vancouver は世界で一番住みやすい都市と言われているから在住邦人も多いのかどうかは知りませんが、とにかく同胞が沢山います。日本食レストランへ行くと店員は全員日本人、店内の雰囲気は完全な日本、東ではまず考えられません。日本食屋さんで働いている人は皆若く学生さんだろうか、それともワーキングホリデイ制度を利用して来ている人達だろうか？最近、日本の若者の内向き志向をよく耳にしますが、結構沢山の若者が海外にいるではないですか。皆それぞれの思い、夢、背景を背負ってやってきたのでしょう。昨日居酒屋で夕食を摂っていると、観光客には見えない日本人初老夫婦が食事をしていました。しばらくすると一人の青年が現れ、きっと息子さん、見た目かなりヤンチャな感じ、手に負えず海外へ行かせたのだろうか？そんな息子でも心配なため両親が訪ねてきたと言った感じです。しばらくすると息子さんが何か心無いことを母親に言ったのか、突然母親が怒って店を出て行ってしまいました。日本の規格には合わない人でも外国に来れば違った社会が待っていてうまく適応出来るのではないかと思いきや、こちらで待っているのは日本人社会と言う悪循環がある様です。すべての人がそうだとは思いませんが、せっかくこちらへ来ても文化の違いに苦しみ、結局生活の糧を得るのは日本人社会からという現実がある様です。日本食屋さんには必ず現地の日本人向け情報誌がおいてあります。それを何気なくめくっていると、東では見ない変わった広告がありました。「やっぱり帰国怖い、絶対勝ち組、キャリア・TOEIC帰国前に取る！就職、独立開業、最終手段フェア無料開催」一体何だろうこのフレーズは？夢途中で挫折、帰国を余儀なくされる人は負け組みと言われ、そんな人が帰国しても待っているのはやはり同じ「怖い」日本人社会という事だろうか？厳しい言い方だが、帰国を余儀なくされる人はその理由を自分が一番よく解っているのではないでしょうか？最終手段と銘打った無料相談を受けたところで相談相手が助けてくれるわけではありません。世界中どこへ行っても大変な世の中、やるのは自分、向き不向きを言っていても仕方ありません、どこにいても前向きにやるしか無いと思います。もっと頑張れ日本の若者。昨日居酒屋で残念な光景を見てちょっとおじさん風に呟かせてもらいました…

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